概要

かつて日本全国に40館以上存在した秘宝館は、高度経済成長期の団体旅行ブームを背景に発展しましたが、社会の価値観の変化やインターネットの普及により衰退の一途を辿り、現在では熱海秘宝館ヤシオ秘宝館の2箇所のみが現存しています。しかし、その一方で、ヤシオ秘宝館のように個人が自宅を改装して運営するディープな施設や、まぼろし博覧会のような「キモ可愛い」をコンセプトにしたカオスなテーマパークなど、独自の進化を遂げた「珍スポット」が注目を集めています。動画では、海外のエロティックヘリテージミュージアムペニス博物館といった多様な性文化施設も紹介し、人間の好奇心と表現の幅広さを提示します。

動画の後半では、大分県別府市にある古書店「書肆ゲンシシャ」を訪れ、藤井館長が収集した驚くべきコレクションの数々に迫ります。大正時代のからくり時計や珍しい昆虫標本から始まり、死後写真奇形児の写真、ザ・ビッグペニスブックといった倫理的に物議を醸す可能性のある歴史的・芸術的な写真集が紹介されます。さらに、過激な思想を記した自主出版物や、かつて一般的に流通していたヒロポンコカイン水モルヒネなどの薬物、そして阿部定事件三島由紀夫の切腹を報じる当時の新聞号外など、歴史の闇を映す貴重な物品が次々と登場します。

これらのコレクションは、単なる珍品としてだけでなく、当時の社会背景や人々の価値観、そして人間の根源的な好奇心や本能を深く考察させるものです。藤井館長の「そんな考え方があったんだ」という収集哲学は、現代社会では忘れ去られがちな多様な視点や、タブー視される事柄の裏に隠された真実を浮き彫りにします。実際に手に取り、その背景を知ることで得られる言葉では言い表せない感覚は、動画を通じて視聴者にも新たな刺激と発見をもたらすでしょう。